猫はなぜ「ゴロゴロ」喉を鳴らすの?知っているようでよく知らない理由と癒し効果

猫の豆知識




猫の喉から「ゴロゴロ」「ぐるぐる」と聞こえてくる謎の音。

猫が喉をゴロゴロと鳴らす動物だということは、猫を飼っていない方でも知っていることではないでしょうか。嬉しいときや気分が良いときにゴロゴロ鳴らすイメージですが、実はそれ以外にも理由があります。また、猫の出すゴロゴロという音には私たち人間にも良い効果を与えてくれています。

猫のゴロゴロに込められた理由と、私たち人間に与える効果についてご紹介します。

猫のゴロゴロ音のしくみ

猫がどのようにして「ゴロゴロ」「ぐるぐる」といった音を出しているのか、実はまだ明確には分かっていません。人間だとノド仏といわれる場所の「咽頭」の筋肉が収縮し、声帯が振動することでゴロゴロ鳴っていると考えられています。

ゴロゴロ音は全ての猫科の動物が鳴らすのではなく、ライオンやトラ、ヒョウやジャガーなどの吼えることができる大型ネコ科はゴロゴロ鳴らさないといわれています。ピューマやチーターはゴロゴロ喉を鳴らせますが、吼えることはできません。吼えるかゴロゴロ音か1つしか選べないようです。また、野良猫よりも飼い猫の方がゴロゴロと鳴くことが多い傾向にあるようです。

猫が喉をゴロゴロ鳴らす理由

猫はどんな時にゴロゴロ喉を鳴らすのでしょうか。

母子間のコミュニケーション

ゴロゴロ音は母猫と子猫のコミュニケーションに使われます。母猫は子猫に近づくときにゴロゴロ音を鳴らします。生まれたばかりの新生猫は視覚、聴覚が殆ど発達していません。子猫は母猫のゴロゴロ音を振動として感知します。

子猫は生まれて2日ほどでゴロゴロ音を出せるようになります。これは母猫に誤って踏みつぶされないようにするためや、母猫に「自分は元気だよ!」と伝えているためだと言われています。

母猫と子猫のコミュニケーションの他の取り方もこちらにあります

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2019年6月2日

飼い主さんにゴロゴロ喉を鳴らすのは、母猫と同じくらい安心しているのかもしれませんね。

ゴロゴロ音=笑顔?

猫はリラックスしているときや幸せを感じているときにゴロゴロ音を鳴らします。喜んでいることや、満足していることを周りに伝えることができるので、人間の「笑顔(スマイル)」に近いものです。猫は笑わないですが、ゴロゴロ音が鳴っているときは笑っていると解釈することもできますね。

なにか要求がある時

猫が飼い主さんに何かお願いしているときにもゴロゴロ音を出します。お腹が空いたからご飯が欲しい、外へ出たい、構って欲しいなど理由は様々です。

この「要求のゴロゴロ」は普通のゴロゴロ音よりも周波数が高いのが特徴です。この高周波が含まれた猫のゴロゴロ音を聞くと、なぜか私たち人間は緊急性があると感じると言われています。猫を飼っていない人が聞いても、要求を聞いてあげなくては、何か落ち着かない、という風に聞こえてしまうそうです。

猫の気持ちでゴロゴロ音も変わっているのですね。

ピンチの時や不快な思いをしている時

ゴロゴロ音はリラックスや要求している時だけに鳴らすわけではありません。喧嘩を避けようとしたときや怪我をしたとき、不安だったりするときにもゴロゴロ鳴くことがあります。このゴロゴロ音は普通のゴロゴロ音より低く鳴るのが特徴です。低めのゴロゴロ音が出ているときには注意が必要です

骨折の回復を早める?

医学の分野で骨折した部位に超音波を当てることで骨折の治りが早くなることが分かっており、猫のゴロゴロ音の周波数の25ヘルツは骨に刺激を与えて新陳代謝を活性化するだけではなく、骨密度を高め破損してしまった骨の治癒を促進してくれる周波数だそうです。昔から猫は骨折の治りが早いと言われています。ゴロゴロ音が回復を早めているのかもしれません。

猫のゴロゴロ音には癒しの効果もある!

猫のゴロゴロ音の周波数は25~50ヘルツの低周波なのですが、この音域は人間の体の緊張をほぐす副交感神経を優位に立たせる効果があります。副交感神経は、活動によって疲れた体を回復させる神経で、優位になると体の緊張をほぐすストレスを減らす不安を取り除く不眠を改善させる免疫力を高めるといった効果があります。

また「幸せホルモン」と呼ばれる「セロトニン」の分泌が活性化されます。セロトニンが分泌されると、ストレスから解放されて気分が良くなり、リラックスできるようになります。フランスでは、「ゴロゴロ・セラピー」というストレス治療も存在しているほどです。猫と一緒に暮らせば知らず知らずのうちに健康になっているかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

まだまだ謎の多い猫のゴロゴロ音ですが、嬉しいときやリラックスしているとき、満足しているときなどの良い意味での理由が多いようです。

中には成猫になってゴロゴロ鳴かなくなる猫もいるようなので、すべての猫がゴロゴロ音を出すわけではないようです。また、あまり人に慣れていない猫もあまりゴロゴロ音を出さない傾向にあるようです。