猫にとって爪は獲物を襲う時や喧嘩の時に高い攻撃力を発揮する武器になります。
木登りや高いところへ上がる時にも無くてはならない道具です。
目次
猫の足の特徴
陸上の哺乳類は動物ごとに足の構造が異なります。
人間のようにかかとを着けて歩く「蹠行性」(しょこうせい)
指だけが地面に接している「指行性」(しこうせい)
馬などの蹄(ひづめ)だけが地面に接している「蹄行性」(ていこうせい)
と、大きく分けて3つになります。
猫の足は「指行性」で肉球が地面に接しています。
肉球の役割

猫のチャームポイントの1つで飼い主さんたちを魅了してやまない肉球には、猫が生活する上でなくてはなくてはならない役割を果たしています。
ちなみに「肉球」は正式名称ではなくて「蹠球」(しょきゅう)といいます!
クッション効果
猫は様々な高い所に登る傾向があります。
そのため高所から飛び降りるときや、ジャンプして着地するときにプヨプヨして弾力のある肉球が衝撃を吸収してくれるため身体へのダメージを少なくしてくれます。
滑り止め
実は猫の肉球は汗をかいて適度に湿っています。
なので激しい動きをしても滑りにくく、しっかり踏ん張ることができます。
消音
爪を隠して柔らかな肉球のおかげで音を立てずに歩けるので、音もなく獲物に忍び寄るためにも肉球が必要です。
猫が爪とぎをするのはナゼ?
爪とぎは狩りをする動物の多くに見られる行動です。
猫が爪を研ぐ行為は生後数週間から始まる本能的な行為で、やめさせることは難しいです。
爪とぎをする4つの理由
バリバリと一生懸命爪とぎをする姿は何とも可愛らしいもの。
ですが壁や柱・ソファーなどで爪とぎをされてしまうと思わず叩いたり、大きな声で叱ってしまうこともあると思います。
爪とぎをする理由を知っておけば優しく対応してあげられると思うので是非参考にしてください。
鋭い爪の維持
爪は獲物を捕らえるためや自分の身を守るための武器だったり、高い所へ登ったりする大切な道具です。
爪とぎをすることによって古い爪の外層を剥がし鋭い爪を出して先端を鋭利に保ったり、伸び過ぎた爪をケアする意味もあります。
気分転換やリラックス
ストレスを感じた時や寝起きなどに気分を切り替えるために爪とぎをすることもあります。
突然爪とぎを始めるのも、気分転換して気持ちを落ち着かせていると考えられます。
マーキング(縄張りの主張)
猫の肉球にはニオイを出す臭腺があり、爪とぎをすることでニオイを着けて自分の縄張りを主張しています。
自己アピール
自己顕示的な行動で、かまって欲しいときや関心を引きたいときに爪とぎをすることがあります。
飼い主さんの近くで爪とぎをしているときは「遊んで」「かまって」というサインかもしれません。
爪とぎのしつけは子猫のうちに!!
猫の爪とぎは本能的な行動なので、やめさせるのではなく「ここにしてね」という場所を作ってあげましょう。
猫が爪を研ぐのは前足だけです。
市販の爪とぎ器や段ボールなどを用意して、子猫の前足をもって爪とぎの表面を引っかくように動かして覚えさせてあげてください。
まとめ
猫が爪を研ぐのは本能からくる行動です。
やめさせようと叱ったりするのではなく、思いっきり爪とぎができる場所を作ってあげて猫と飼い主さんがストレスの無い環境づくりをしていきたいですね。